ースタッフ日記ー
第42回 「帰り道」 2017.12.15.
今に始まったことではありませんが、
遅い時間の帰り道、
目にする風景がいつの間にか随分と変わってしまったと感じることがあります。
十数年前までは、酔っ払いのおじさんたちがあちらこちらにいて、
「景気」というものが目に見えるようでした。
その反面、仕事の苦しみや憤りも窺え、ケンカをしている場面などにも遭遇しました。
雨夜の東京駅の裏で、いい歳をした男性が泣き叫びながら、
ボロボロになった傘をコンクリートに叩きつけていた光景が忘れられません。
今は静かなもので、皆一様にスマホに目を落とし、
似たような地味な格好で、小さな楽しみをシェアしています。
喫煙所が撤去され、書店がなくなり、24時間営業の灯りが消え、
飲食店や駅の売店などには外国人の店員さんが多くなりました。
また、マニュアルが変わったのでしょうか、
以前は必ず話しかけてきたタクシーの運転手さんも、最近は一切無駄話はせず、
シートベルト着用と忘れ物への配慮にだけ声をかけてくれます。
余計に、しんみりとした夜景が目につきます。
以前を想うと夢を見ていたような気分にもなりますが、
景気と少子化と震災とスマホが、風景を変えてしまったようです。
前進したのか後退したのか判りませんが、
人は生きている限り変化を求め、時代を築いていくのだなぁと感慨に浸りました。
自分たちも頑張って、いい時代を築いていきたいと思います。
という訳で、気がつけば今年最後のスタッフ日記となりました。
来年も何卒宜しくお願い申し上げます。
(Nセンス)
-Archive-
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第41回 「冬の足音」 2017.12.1.
いつぞやパナソニックのテレビCMで流れていたメロディーをご存知でしょうか。
アンドリューマクマホンというアーティストの曲ですが、
自分ははじめて聴いた時、ビリージョエルの昔の曲かと思いました。
ピアノロック的な印象からそう感じたのですが、
どうやら二人は実際に親交もあるようです。
そんなきっかけで、
久しぶりにビリージョエルの「ピアノマン」や「アップタウンガール」、
「素顔のままで」や「ストレンジャー」などを聴き、懐かしさに浸りました。
皆さんも同じかも知れませんが、十代の頃というのは洋楽にはまる時期があり、
生意気に解ったようなことを友人と評論してみたりするんですよね。
私は熱狂的なビリーファンではありませんが、
「オネスティ」なんかは昔聴いた時よりいいような気がしました。
完成度の高い作品というのはベタな感じがするものですが、
今は何だか素直に聴けました。
年をとったということでしょうか。
ビリージョエルも私生活ではいろいろあったようですが、
たとえば玉置浩二さん然り、繊細な人の避けて通れない苦労があるようです。
意識は常に音楽の中にあるのでしょうね。
ちなみに近年の玉置さんの歌は、比較になるものがないくらい沁みます。
冬というのは、冷たい空気の印象なのか、妙にピアノの音色が立ちます。
ピアノの曲といえば、自宅にはジョージウインストン、アンドレギャニオン、
モーツァルト、フジ子ヘミングなどなどありますが、あなたのお薦めはありますか?
(Nセンス)
第40回 「その人の価値観」 2017.11.15.
ご高齢の方の生活は、不便を不便と感じずに、
あるいは不便を諦めて生活されているように見えることがあります。
どうしても私たち世代の生活と比べてしまい、
こういうものを買ったら苦労しないのに、こんなものが100円均一の店にあるのに、
わざわざ出かけなくてもネットで簡単に安く購入できるのに、などと、
その「差」にストレスを感じたりします。
しかもこれらが保険サービスでは対応できないことから、
なかなか気軽に支援できないジレンマもあります。
誰がそれを行うのか。無償でやってしまっていいのか。
実際、私たちは毎日のようにこのことについて頭を悩ませています。
その「差」から保険外サービスを調整し、
外出が難しい方にも気軽に服を選んでもらったり、電球を交換してもらえたり、
補聴器のメンテナンスを受けられるようにしたりすることには
意味があろうと思われます。
価格設定上、決して儲かりはしませんが、社会的には使命でもあり、
その利便性が提供できることは私たち自身のジレンマ解消にもなるという思いで、
保険外サービスの在り方を考えてきました。
しかし一方で思いますのは、
便利ということがそれほど魅力的かどうか、ということです。
「便利」や「お得」ということに非常な喜びを感ずる方も多いようですが、
自分などは欲張りなくせに、
そんな情報は知らないままでいい、この世に「損」などないと思っています。
ご高齢者のなかにも、
もしかしたら「便利」とか「お得」ということに
価値を持たない方がいるかも知れません。
人それぞれの価値に気づけるプロでありたい、そう願うこの頃であります。
(Nセンス)
第39回 「おだい介護フェス」 2017.11.1.
11月11日は、10月10日に次いで記念日が多い日のようですが、
我々の業界では「介護の日」ということで、
弊社でも11月11日~17日の5日間、「おだい介護フェス2017」を開催します。
そもそもは介護用品の特売から始まった話ですが、
福祉用具のデモ展示も合わせて行ない、
日頃介護用品に触れる機会がない方にも是非お越しいただきたいと思っております。
実はまだ呼称も不確定で、
「介護フェア」だとか、単に「セール」と呼んだりしているありさまですが、
そんなことどうでもいいや、とにかくやるんだという、
いつもの意気込みだけの、体当たり的な企画です。
フクシにちなんだ「294円コーナー」もお楽しみに。
気がつけばブログも39回、まさにサンキューな企画のお知らせでした。
(Nセンス)
第38回 「本気と書いてマジと読む」 2017.10.15.
経営に関する様々な成功例や教本がありますが、
いろいろと読み漁っておりますと、何となく見えてくるものがあります。
彼らの言っていること、やっていることは、別段驚くようなことではありません。
はっきりと目標を定めるとか、朝早く起きるとか、人に感謝するとか、
極めて当たり前のことばかり。
だから、成功者が書いた「結果論」だろうと言いたくもなるのですが、
彼らに共通することはむしろその原点で、
全く売れずに倒産寸前だったとか、何億の借金をしたとか、
かなりの「どん底」を経験していること。
そこから這い上がるために猛烈に考えざるを得なかった、
つまり「本気になった」ということです。
ある若い陸上選手が、海外でトップアスリートの練習に参加して、
感想をもらしていました。
やっている練習メニュー自体は、実は自分たちとそんなに変わらない。
しかしその量や取り組む姿勢が違っていた、と。
他者よりもずば抜けている人の背景には、
当たり前のことを徹底的に実践していく忍耐力があります。
ほとんどの人が、この当たり前のことを実は意外とやれていない。
結果が見えないことに本気になるなんて、普通はできません。
本気になれるかなれないか、この僅かな差がやがて圧倒的な違いになるのだと、
実に当たり前のことながら、最近になって痛感しています。
あなたは何か、本気(マジ)になれるものがありますか?
(Nセンス)
第37回 「一塁側二階席」 2017.10.1.
今秋も会社の仲間で東京ドームへ野球観戦をして参りました。
対ヤクルト戦、巨人のピッチャーはマイコラス。
我々メガネブラザーズは日高屋あたりでいわゆるゼロ次会と洒落込み、
「二杯しか飲んでない」という申し合わせをして皆と合流したのであります。
最近の野球を観ていない自分としましては、
どうしても熱中していた中学生の頃を思い出してしまいます。
松本、篠塚、クロマティ、原、吉村、岡崎、中畑、山倉、桑田あたりですね。
受験勉強をしなければならないのにナイターが延長したりして、
テレビから離れられませんでした。
今は38歳の阿部慎之助が四番、2000本安打達成ですか。年俸は6億とか。
むかし落合の1億で騒いでいた頃が懐かしいですね。
一方、対戦相手のヤクルトといえば、当時は角、池山、広沢、杉浦、八重樫とか。
代打にベテラン若松とか。関根監督ですね。ホーナー旋風なんていうのもありました。
「野村以前」「古田以前」のヤクルトですね。ラファエル前派みたいな。
今頃みんなどうしているのかと、知る由もないそれぞれの人生を想うばかりです。
ほんの一握りのスター選手も、
それに歓声をあげる大観衆にもそれぞれのドラマがある訳で、
今この時は今しかないということを改めて感じた一日でした。
ところで東京ドームができたのも、
ついこの間のような気がするのは自分だけでしょうか。
(Nセンス)