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ー​スタッフ日記ー

 第66回 「あしたの介護2-ホセ氏との対峙-」 2018.12.15.

 振り返りますと、今年も指導や調査、
 あるいは様々な申請等で行政との関わりがありましたが、
 やはり役所の基本姿勢は「報酬抑制」で、
 まだどこか介護をデスクワークだと思っている節があり、
 大問題である人手不足に対する手立てなど、結局何もないのだなと実感しました。
 
 行政の指導はともかくとして、
 やっつけ建前の天下り団体による無意味な調査やアンケートという時間泥棒は、
 やる気を吸いとられるという次元を超え、
 日本は何がいけないんだろうという感慨に浸りました。
 人手不足とコンプライアンスの狭間でうろたえているのは、
 きっと介護業界だけではない筈です。

 そんな折、元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏の言葉を思い出しました。

 「我々は、発展するためにこの地球上にやってきたのではありません。
  幸せになるためにやってきたのです。」

 発展=幸せとは限らない。
 売上を伸ばし拡大することが、企業の真の目的ではない。
 そう考えますと、多少、目の前の景色も違ってきます。

 全国的に高齢化する日本において、介護事業所の役割は、
 地域の要介護者の生活インフラとなること、
 即ちネットワークでコンビニ化することだと思います。
 今後も「おだい介護connect」を標榜して、様々な業種の方と連携し、
 地域に貢献できるよう努めて参りたいと思います。
 おだい介護の、あしたはどっちだ。
 本年もありがとうございました。

 (Nセンス)

​-Archive-

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2016年7月ー9月(準備中)

2016年4月ー6月(準備中)

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 第65回 「あしたの介護」 2018.12.1.

 つい先日まで半袖だったような気がしますが、今年も残りひと月です。

 

 久しぶりに時間と気力がありましたので、
 アニメ版「あしたのジョー」を第一話から九話まで一気に鑑賞致しました。
 自分は再放送世代で、マンモス西との出逢いなど忘れかけていましたが、
 とにかく矢吹丈の魅力が突出しており、
 その疾走感はビリー・ザ・キッド的な、
 あるいはブルーハーツ真島さんの
 「アンダルシアに憧れて」を連想させるようなロック感がありました。
 やはり単なるスポ根ものではなく、誰も信用しない孤独な矢吹少年が、
 力石との出逢いによってボクシングに傾倒し、
 やがては白く燃え尽きる運命を感じつつも互いに向かっていく様、
 これが多くの男たちの胸を打つのでしょう。
 決して女性を幸せにできない男の、哀しくも潔い物語です。

 我らも介護のあしたを睨んで、
 ソーシャルビジネスとしての活路を見い出したいと考えて参りました。
 利益が上がれば余裕が生まれる。
 余裕があれば、まだまだ膨らませることは沢山ある。
 質も向上できる、面白いことができる、次世代を担う人も出てくる。
 そう信じて利益と対峙してきましたが、利益を追求しての空振り三振は、
 ひどく疲れるということを学んだ一年でもありました。
 利益などではなく、介護に頭を使いたいと嘆きたくなりますが、
 それは「逃避」なのでしょうか。
 次回、暮れの元気なご挨拶に続きます。
 介護業界の、あしたはどっちだ。

 (Nセンス)
 

 第64回 「おだい介護フェス2018」 2018.11.15.

 さて、今秋も11月20日~22日の3日間、
 当社ガレージにて、実にさりげなく「おだい介護フェス」を開催致します。

 今回は「布製品」をテーマにしておりまして、
 協賛者によるハンドメイド作品やミニバザーコーナーなど、
 見て楽しめる品々をご用意しております。

 

 目玉商品は、荒川区東尾久の「ひまわり第二」様の縫製作品、
 並びに弊社とのオリジナル・コラボ商品、名付けて『おだい介護帆布』シリーズです。
 一針入魂の、長く愛用したくなる作品を是非ご覧ください。

 

 介護用品はカタログ紹介が中心となりますが、
 「自転車が危なくなってきた」という方に見ていただきたい
 『電動三輪(電動車いす)』の試乗会などを企画しております。

 お買い物ついでに、また晩秋の外気浴としてお立ち寄りください。
 お待ちしております。

  (Nセンス)

 第63回 「坊や良い子だ寝んねしな」 2018.11.1.

 今回は、経営におけるドラゴンの話です。

 

 当社在宅サービスの中でも、
 もっとも売上の大きい部門が「訪問介護」なのですが、
 毎日のように訪問する方の増減により、
 月あたりの売上が大きく変動するという特徴があります。

 

 たとえば週3回利用されていた方が、毎日必要になった、という時に、
 スケジュール上は空き時間がなくとも、
 何とか入れるようにシフト調整をする訳です。
 この「情が働く」ところも事業の特徴ですが、
 当然スケジュールは過密になります。

 

 逆に、入院されてから1ヶ月が経ち2ヶ月が経ち、

 戻ってきた時に「受けられない」では申し訳ないという情も働きます。
 これで、昨年の夏は売上が激減しました。
 介護事業は、「情」や「ボランティア精神」との戦いでもあります。

 

 売上がこれ以上下がっては危険という「下限」と、
 スタッフの休日確保や疲労への配慮という「上限」の間を
 コントロールしていかなければならない訳ですが、
 人間対人間の事業ではこのコントロールが非常に難しい。
 ほぼ不可能とも言えます。
 この上限と下限の間を波打ちながら推移していく様子は、
 まさに竜の如くです。

 

 そこで「まんが日本昔ばなし」のオープニングを思い出しておりましたら、
 竜の本質は、そもそも上昇下降のうねりがないと
 前に進めないということに気づきました。
 このうねりによる影響を最小限に留めるため、
 中長期的な効率化と様々な付帯事業の拡充に知恵を絞ってきたつもりなのですが、
 いよいよ迫りくる「圧倒的人手不足」という大波を前にしては、
 更なる装備と決断が必要だと感じております。


(Nセンス)

 第62回 「ドラクエ世代」 2018.10.15.

 前回に因んでドラゴンの話です。男子は、とにかくドラゴンが好きなのです。

 今やゲームの世界では欠かせないドラゴンですが、
 やはり我々の世代では任天堂ファミコン版の「ドラゴンクエスト」が原点です。
 当時、ゲームディレクターが堀井雄二氏、
 モンスターデザインが鳥山明氏、音楽がすぎやまこういち氏ということで、
 発売前からかなり話題になっていたと記憶しております。

 今は、まるで映画のようなゲームの世界のリアリティーに驚かされるばかりですが、
 当時の、森林や岩山の連なりで竜王の棲家がいかに険しいところにあるかを表現したり、
 最後にそこに渡るために「虹のしずく」で橋をかける仕掛けなどが、
 かえってこちらの想像力を膨らませてくれて楽しかったような気がします。

 

 やっと竜王を倒したと思ったら、画面がスクロール、
 てんとん、てんとん、と不気味な音楽に変わり、
 「りゅうおうがしょうたいをあらわした!!」という文字に、
 逃げ出したくなるような恐怖を覚えたものです。

 

 中学時代のドラクエⅡ以降は、嘘のようにゲーム熱が冷めましたが、
 今でもやってみたいなぁと思うのは当時のゲームですね。
 高級食材を使った高級レストランの食事ももちろんおいしいけど、
 母ちゃんの味噌汁には敵わないようなものです。

 

(Nセンス)

 第61回 「勇気の源泉」 2018.10.1.

 前々回、いくつか映画の話など出まして、非常に懐かしく感じておりました。
 個人的には数少ない映画の記憶ですが、
 ジャッキーチェンの映画だけは少年時代にかなり見ました。
 いつぞや某雑誌で、ファン投票によるジャッキー映画のランキングを見ましたが、
 まぁ1位は「プロジェクトA」あたりかなと思いましたら、
 意外にも「酔拳」がダントツの1位で、思わず大笑い。
 早速田舎の兄貴に報告しました。
 なにしろ小学生の頃の記憶で、ストーリーなどごちゃ混ぜなのですが、
 なかでも「ドラゴンロード」というスポーツアクションの多い作品がありまして、
 特筆したいのはそのラストシーンなのであります。

 

 最後の強敵、今で言うラスボスは、
 同じくジャッキー映画の「ヤングマスター」でもラスボスとして
 登場する足技の凄い敵なのですが、
 何とかギリギリ勝てるとかいうレベルではなく、もう桁違いに強いんですね。
 絶対に勝てない。その絶対に勝てない相手に挑む訳です。
 このあたりは「ドラゴンボール」の鳥山明氏もきっと影響を受けている筈です。

 

 穀物倉庫のような中で友人と力を合わせて戦うのですが、
 殺されそうになり、途中で偶然出口付近に追いやられ、
 思わずジャッキーは逃げ出そうとします。
 しかし強敵キムに「逃げるのか」「怖いか」などと言われ、
 思い留まったジャッキーは内側から錠をかけて言うのです。
 「怖い? おれには何も怖くなんかねぇ!」
 退路を断って、絶対に勝てない相手に立ち向かうというこのシーンに痺れました。

 

 時々、絶望して全く前が見えなくなることもあります。
 しかし一旦冷静になり、覚悟を決めて挑む時の勇気は、
 いまだにこのシーンが源泉になっているように思うのです。

 

(Nセンス)

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